相続放棄する場合の遺品整理|片付けてよいもの・してはいけないこと

相続放棄する場合の遺品整理|片付けてよいもの・してはいけないこと

公開日 2026年07月13日
最終更新日 2026年07月13日

相続放棄を検討している場合、遺品整理では「片付けてよいもの」と「手を付ける前に専門家へ確認したいもの」が分かれます。
遺品の処分の仕方によっては、相続を認めたとみなされてしまう場合があるためです。
「掃除をするだけで相続放棄ができなくなるのでは」と不安に感じる方もいらっしゃいますが、通常の清掃や整理そのものが問題になるわけではありません。
問題になりやすいのは、資産価値のあるものの扱いです。

ただし、どこまでが問題になるかは個別の事情によって判断が変わります。
本記事では断定的な結論は避け、一般的な考え方の整理として紹介しています。
実際の判断は、弁護士や司法書士に確認することをおすすめします。
遺品整理業者は法律の専門家ではないため、法的な判断そのものはできません。

大田区・世田谷区で遺品整理のご相談を受けてきた実務の視点から、注意しておきたい考え方を項目別にまとめました。

大田区・世田谷区密着9年目のたてのリフォームは、440件のリフォーム実績と不動産業界歴13年の経験をもとに、遺品整理士の代表自らが必ず現場に伺い、寄り添うことを大切にしたご提案を行っています。

大田区・世田谷区および近郊エリアで遺品整理・生前整理についてお困りの方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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たてのリフォーム 代表 舘野 久璃洲

監修

たてのリフォーム 代表

舘野 久璃洲

宅地建物取引士 / 遺品整理士

新卒から不動産業界で活躍し、大手不動産会社で勤務し、現在はたてのリフォームの代表として活動。440件の施工実績の経験をもとに、『品質至上主義』をモットーに大田区・世田谷区を中心としてお客様に最適なプランを提案。

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相続放棄と遺品整理の関係を整理する

相続放棄とは、相続人としての立場そのものを放棄する手続きです。
プラスの財産だけでなく、借金などマイナスの財産も含めて、一切を受け取らないという選択になります。

相続放棄を選ぶ背景には、負債が資産より多いと見込まれる場合や、実家と距離を置きたい事情がある場合など、いくつかのケースがあります。
どのような理由であっても、申立ての手続きには期限があります。
早めに全体像を把握しておくと、後の判断がしやすくなります。

遺品整理と相続放棄が関係してくる理由があります。
遺品を「処分する」という行為が、法律上「相続財産を自分のものとして扱った」と評価される可能性があるためです。
このため、相続放棄を考えている間は、通常の遺品整理よりも慎重な進め方が求められます。

申立て先と期限の目安

相続放棄の申立ては、相続人が相続の開始を知った時から3か月以内に、家庭裁判所へ行う必要があるとされています。
この期間は「熟慮期間」と呼ばれ、財産や負債の調査に時間がかかる場合は、裁判所への申立てで延長できる制度もあります。

3か月という期間は、他の相続関連の手続きに比べて短めです。
遺品整理を進めながら同時に財産調査も行う場合は、スケジュールに余裕を持たせておくと安心です。

片付けてよいものと危険な行為の境目

一般的には、生活ゴミや傷んだ食品、使用期限の切れた日用品などの処分は、問題になりにくいとされています。
一方で、現金・貴金属・骨董品など資産価値があるものを処分したり、自分のために使ったりする行為があります。
こうした行為は、慎重に扱うべきだと考えられています。

行為の例 一般的な考え方
傷んだ生活ゴミ・使用期限切れの日用品の処分 問題になりにくいとされることが多い
資産価値のある家財・骨董品・貴金属の処分や売却 単純承認とみなされる可能性があり、慎重な扱いが必要
預金の引き出し・自分名義への移動 特に慎重な判断が必要とされる
形見分けとして一部を受け取る行為 金額や品物によって評価が変わるため、事前確認が望ましい

実際のご相談でも、「テレビや冷蔵庫のような日用品は処分してよいのか」というお尋ねをよくいただきます。
古い家電のように市場価値がほとんどないと考えられるものは、比較的問題になりにくいとされています。
ただし、最終的な判断は個別の状況によって変わります。

この境目は、金額や品物の性質、地域の慣習などによっても評価が変わるとされています。
「これくらいなら大丈夫だろう」と自己判断で進めるのは避けたい進め方です。
迷った時点で専門家に確認する姿勢が、後悔を避けるうえで役立ちます。

捨ててよいもの・保管すべきものの詳しい仕分け方は、遺品整理で捨ててはいけないものでも整理しています。

形見分けを希望された場合の注意点

親族から「思い出の品を形見分けとして受け取りたい」と相談されることもあります。
写真や手紙など資産価値のないものであれば、大きな問題になりにくいとされています。

一方で、時計や指輪など資産価値がある品を受け取る場合は、単純承認と評価される可能性が指摘されています。
受け取る前に、品物の価値や内容を専門家に伝えて確認しておくと、後のトラブルを避けやすくなります。

保存行為の考え方をあらかじめ知っておく

法律上、遺産の現状を維持するためだけの行為は「保存行為」として扱われ、相続放棄の判断に影響しないとされる場合があります。
たとえば、家屋の最低限の管理や、腐敗しやすい生活ゴミの処分などが、この保存行為に近いものとして考えられることがあります。

一方で、保存行為と処分行為の境目は、法律の専門家の間でも事案ごとに判断が分かれることがあるとされています。
「保存のつもりだったのに、処分と評価されてしまった」というケースも考えられます。
この判断を自己判断だけで進めるのは、リスクがあります。

特に、家財の中に資産価値のあるものが混ざっている場合、保存行為の範囲を超えているかどうかの判断が難しくなります。
迷う場合は、作業に着手する前の段階で、弁護士や司法書士に状況を説明し、進め方の相談をしておくと安心です。

空き家の管理とリフォームの違い

実家が空き家になる場合、雨漏りの補修や庭木の手入れなど、資産価値を保つための最低限の管理は、保存行為に近いものとして考えられることがあります。
一方で、賃貸に出すための大規模なリフォームや、売却を前提とした改修工事は、処分に近い行為として評価される可能性があるとされています。

どこまでの管理であれば問題が少ないかは、建物の状態や工事の内容によっても変わります。
リフォームや修繕を検討する場合は、実施前に専門家へ確認しておくことをおすすめします。

単純承認とみなされやすい行動に注意する

単純承認とは、相続人がプラス・マイナスを問わず遺産をすべて受け継ぐことを認めたとみなされる状態です。
一度単純承認とみなされると、その後に相続放棄の申立てをしても認められない可能性があるとされています。

次のような行動は、単純承認とみなされやすいと一般的に指摘されています。

  • 遺産の中の預貯金を自分の生活費として使う
  • 資産価値のある家財を売却し、代金を受け取る
  • 不動産の名義変更や賃貸への活用を進める
  • 負債の一部を遺産から支払う

これらに当てはまりそうな行動を、すでに一部行ってしまった場合でも、状況によって評価は変わるとされています。
自己判断で「もう遅い」と諦める前に、早めに弁護士へ事実関係を伝えて相談することをおすすめします。

すでに一部処分してしまった場合

片付けを進める中で、後から「これは処分してはいけないものだったかもしれない」と気づくこともあります。
その場合は、処分した時期・内容・理由をできるだけ具体的に記録しておいてください。

記録が残っていれば、専門家に相談する際に状況を正確に伝えやすくなります。
自分だけで判断を確定させず、早めに事実を共有する姿勢が、選択肢を残すことにつながります。

遺品整理の作業自体を止める必要はありません。
貴重品や資産価値のあるものに触れる場面では、都度立ち止まって考える習慣を持っておくと安心です。

専門家・業者への相談の進め方

相続放棄を検討している場合は、遺品整理業者に依頼する前に、弁護士や司法書士へ相談しておくと安心です。
専門家に確認しておくことで、当日の作業方針が立てやすくなります。

「どこまで手を付けてよいか」を専門家と確認したうえで業者に伝えれば、現地での判断ミスを減らせます。

遺品整理業者を選ぶ際は、資産価値のあるものが見つかった場合にどう対応してもらえるかを、事前に確認しておくと安心です。
「貴重品はすべて仕分けせず保管してほしい」といった要望も、見積もりの段階で伝えておきましょう。

実際のご相談でも、相続放棄を検討中の方から「どこまで片付けてよいか分からない」というお声をよくいただきます。
そうした場合は、まず生活ゴミの処分など明らかに問題の少ない範囲だけを進めます。
貴重品の確認は、専門家の回答が出るまで保留にするようご案内しています。

大田区の遺品整理業者一覧世田谷区の遺品整理業者一覧も、業者選びの参考にしてください。

無料相談を活用する

弁護士会や司法書士会では、初回相談を無料で行っている窓口もあります。
費用が気になって相談をためらっている場合は、まず無料相談で概算の見通しを聞いてみるという方法もあります。

市区町村の窓口でも、法律相談の案内を受けられることがあります。
大田区・世田谷区にお住まいの場合は、区の広報やホームページで相談日程を確認してみてください。
予約制の窓口が多いため、早めに申し込んでおくと相談までの時間を短縮できます。

相続放棄と遺品整理でよくある質問

相続放棄を考えている場合、遺品整理をしてはいけませんか?
遺品整理そのものを禁止されているわけではありません。
ただし、資産価値のあるものの処分や売却は慎重な判断が必要とされるため、迷う場合は専門家に確認してから進めてください。
すでに一部の遺品を処分してしまった場合、相続放棄はできませんか?
処分した内容によって評価は変わるとされています。
自己判断で諦めず、早い段階で弁護士に事実関係を伝えて相談することをおすすめします。
生活ゴミの処分だけなら問題ないと考えてよいですか?
一般的には問題になりにくいとされていますが、個別の事情によって判断は変わります。
資産価値のあるものが混ざっていないか確認したうえで進めると安心です。
相続放棄の相談は弁護士と司法書士のどちらにすればよいですか?
対応できる範囲が異なるため、状況によって適切な相談先も変わります。
まずは無料相談を行っている窓口に事情を伝え、案件に応じた専門家を紹介してもらう方法もあります。
遺品整理業者には、相続放棄を検討していることを伝えるべきですか?
伝えておくと、貴重品の扱いについて配慮してもらいやすくなります。
見積もりの段階で「資産価値のあるものは処分せず保管してほしい」と要望を伝えておきましょう。

まとめ

相続放棄を検討している場合、遺品整理では「片付けてよいもの」と「専門家に確認すべきもの」の境目を意識しておきましょう。
生活ゴミの処分は問題になりにくい一方、資産価値のあるものの処分や、預金の使用には慎重な判断が求められます。

本記事の内容は一般的な考え方の整理であり、法律相談の代わりにはなりません。
少しでも迷いがある場合は、作業を進める前に弁護士や司法書士に相談してください。
捨ててよいものと保管すべきものの詳しい仕分け方は、前半でご紹介した記事もあわせてご覧ください。

たてのリフォームでは、遺品整理士が在籍し、大田区・世田谷区を中心に現地調査から見積もりまで対応しています。
専門家への相談が済んでいない状態でも、方針が決まってから作業日を決めるご相談を受け付けています。
現地調査の際に「相続放棄を検討している」旨をお伝えいただければ、貴重品の扱いについても配慮しながら進め方をご案内します。

遺品整理の無料見積もりを相談することもできますので、お気軽にお問い合わせください。

たてのリフォーム編集部

執筆

リフォーム情報メディア

たてのリフォーム編集部

大田区・世田谷区を中心に、リフォーム・外壁塗装に関する情報を発信しています。施工実績や業界知識をもとに、読者の疑問に答える記事を制作しています。

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